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広島工業大学
教授 永井 義孝 先生
(知能機械工学科)
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永井 義孝先生は、平成9年8月頃に体調を崩され、治療のために休職されていましたが、間もなく復職されました。その後、本年4月太田川病院に再び入院され、治療に専念されていましたが、12月5日午後4時55分、61歳をもって永眠されました。
永井先生は、昭和34年3月に広島大学工学部をご卒業後、昭和41年3月に同大学大学院工学研究科を修了され、同年4月、広島工業大学工学部経営工学科創設と同時に、同学科助手として就任され、以来34年余の長きにわたり本学経営工学の教育研究に携わられました。
この間、経営工学の中心的領域である「作業集団の特性」を追求され、その成果は後の「効果的な作業集団の設計研究」として引き継がれ、先駆的な貴重な論文となっています。
その一方で、本学経営工学科において特筆すべき事跡に「IBM1130」型コンピュータの設置があり、当時、日本は外貨不足で容易に輸入できなかった状況の中で、先生は通産省と粘り強く交渉され、当時日本に3台しかないといわれたうちの1台を設置することができ、経営工学科の発展に多大な貢献をされました。
更に、教育面においても、授業を受けた学生諸君から、丁寧で分かり易いとの評価があり、多くの学生から慕われ、第1回の卒業生を送り出して以来、419名ものゼミ生を輩出されました。
本学にとっても今後の発展に欠かすことのできない人でありましたのに、このたびのご逝去は誠に残念でなりません。
ここに深く哀悼の意を表するとともに、在りし日をしのび、ご冥福をお祈りいたします。
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