OBだより (第27回) 2002.02.20

(やすだ・くにお)
安田 邦夫 さん


テイコク株式会社 勤務
(昭和55年(1980年)経営工学科 卒業)
安田 邦夫さん


学校を巣立ち22年にして思うこと

去る1月5日に広島校舎において、経工会OB部会の解散セレモニーが行われた。

総勢200名余りが集まり、多くの卒業生とほぼ全員の先生方にお目にかかる機会を得た。卒業以来22年経ち、初めて会う仲間や先生と昔話の花を咲かせて、楽しい学生時代を想い起こすことが出来た。

自炊が中心の下宿生活の苦労、悪戦苦闘した卒研、優勝カップで思いっきり飲んだ体育祭優勝祝賀会、卒業記念パーティーのゼミ対抗かくし芸大会など、思い出話は尽きなかった。今思えば、パワー全開の学生時代でした。

こんな仲間と一堂に会する機会を作ってくれたOB会は、奇しくも解散セレモニーでした。経営工学科が発展的に機械系と情報システム系に再編されるという。卒業学科がなくなることは、大変寂しい思いだが、工大そのものが否定されては元も子もないのだからやむを得ない。時代の流れに沿った社会に役立つ人材を送り出す大学の責任からしてみれば、至極当然の成り行きであろう。

さて、私自身のことだが、大学を卒業してから、現在のトンボ学生服でお馴染みの、ユニフォームを製造販売しているテイコクで、今までに生産部門、人事総務部門を経験させてもらった。学生時代に単位を取得した勉強が(正確には教科書が)役立ってきた。

当時は、何の役に立つのか全く理解できず、ただ、試験があるから勉強していただけで、キレイサッパリ忘れていた。今になって、勉強は、いつどこで役に立つのかわからないもので、出来るときに何でも興味を持って勉強しておかなければならないことに気が付いた。

勉強のほとんどは大学へ置いてきたが、今の仕事も大学に通ったお蔭で身に付けた基礎能力を活かしてこなしていっているといえよう。     

今は、卒業生として、ほんの少しでも恩返しが出来ればと思い、同窓会岡山支部の事務局を引き受けている。岡山支部も今年で10周年を迎えるまでになった。

大学の役割は、研究機関と次代の社会を担う若者を育てる機関と2面を持っていると思うが、卒業生(同窓会)は社会人として大学とのインターフェースの役割を担っていくべきだと考えている。

そこで、まだまだ、役員だけが空回りしている感じの支部活動だが、大学の岡山地方でのPRの援助、学生の就職活動やインターンシップの援助、大学がさらに伸びていく為の情報や意見交換など役に立てそうなことはドンドン積極的にまた地道に活動を続けて参りたい。

少し優等生的な発言になりましたが、母校がさらに発展して、われわれの誇りに、後世に自慢できるようになることを願って書きました。

最後になりましたが、お互いに厳しい経済環境の中で勝ち残っていく為に同窓生が連携できるように輪を広げて参りましょう。


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