Campus Guide 2017
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 日常的な生活の中で情報通信技術を駆使することは当たり前のこととなり、インターネットサービスそのものも珍しくない存在となっています。情報通信技術は、イノベーションの原動力であり、情報の生成、処理、伝達のしくみと機能は経済社会活動に大きく関係し、健康で豊かな暮らしに不可欠な社会インフラとして持続的な成長に寄与しています。 20世紀に工業社会として繁栄した我が国は、ICT(情報通信技術)の戦略的な利活用を軸として、新たな価値に基づいた社会を構築しようと「e-Japan 戦略」に引き続き「u-Japan 戦略」を遂行しています。2000年代はじめに打ち出された「e-Japan 戦略」により、高速・超高速インターネットの利用可能環境が整備され、世界トップクラスのサービスを提供するまでになりました。そして、我が国は引き続き国際競争力を持ち続けていくために、「ユビキタスネットワーク社会」へと発展させてきました。「ユビキタスネットワーク」とは、「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」ネットにつながる社会を意味しています。我が国は「社会全体が元気で、安心して生活でき、新たな感動を享受できる、これまで以上に便利な社会」の実現に向けて、その基盤技術を修得した「高度ICT人材」の育成を行う必要があり、大学はその大きな役割を担っています。1.情報関連技術の中核を担う人材の育成 情報学部は、実社会で有用な「情報学」について研究教授を行い、他者と協働しながらグローバル化した高度情報化社会の形成に貢献できる、学識及び人間力を備えた、情報関連技術の中核を担う人材の育成を行います。 情報学部には、コンピュータを中心に拡がる情報学の学問領域を学ぶ「情報工学科」と、人間を中心に拡がる情報学の学問領域を学ぶ「知的情報システム学科」の2学科があります。情報学の学びの領域のうち、コンピュータ工学、ソフトウェア工学、そして、情報システム学の分野をカバーしており、基盤技術から応用技術まで幅広い内容を対象とした教育内容を提供しています。①「情報工学科」は、コンピュータ構造を理解し、マルチメディア技術及びコンピュータネットワーク技術を有した、高度情報化社会をハード及びソフトの両面から支える人材の育成を行います。②「知的情報システム学科」は、情報システムの企画・設計から制作・運用に至るまでの必要な技術を有し、それを活用し、論理的に問題解決策を立案、実践することができる能力を有する人材の育成を行います。2.人間力の養成 情報学部では、専門領域の学力とともに人間力の養成にも力を入れています。この人間力とは、社会を構成し、運営するとともに、自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力で、社会に出る前にある程度身に付けておかなければならない力です。 情報学部では、これからの社会を担う人材を育成するために、この人間力を育むプログラム「FBIT Program(エフビット・プログラム)」を推進しています。このプログラムでは、自分、また、相手を知り、互いを認め合うこと、また、共同作業をとおして、仲間と力を合わせることの大切さを体験的に学びます。さらに、上級学年で実施するリーダーシップを養う内容に繋がっていきます。 このようなプログラムをとおして、情報学の専門的な知識及び技術とともに、豊かな人間力を身に付けることができる教育を提供しています。3.実践的な専門的職業人へ 学生の皆さんが、充実した学生生活を送られ、基礎知識と応用力を修得し、国際感覚と「社会・環境・倫理」の素養も備えた情報関連技術の中核を担う実践的な専門的職業人として活躍されることを期待しています。情報学部紹介大学院学則・諸規則課外教育活動学生生活修学HIT教育201698

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