Campus Guide 2017
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教育課程 現代社会が抱えている多くの課題を解決するにあたって、工学が果たす役割が極めて大きいことは言うまでもありません。これからの工学は、医学、情報、生命など多分野の知識が必要となります。このため、工学技術者を目指す皆さんも異分野の教養と広い視野が必要不可欠です。実社会では、工学技術者の条件に、問題点を発見して解決する能力と更なる創造を実現するための素養と感性が求められています。このため、工学部のカリキュラムでは、4年間の一貫した大学教育の中で、教養教育科目と専門教育科目との有機的連携を持たせるように学科科目を配分して編成しています。 この教養教育科目は、本学の教育方針に基づいて、学部・学科を越えて本学学生の共通の教養教育として全学共通科目及び放送大学との単位互換科目で構成しています。 大学共通科目には、建学の精神と本学教育方針を伝える「自校教育論」、読み書き能力などの基本学習スキルを修得する「初年次ゼミナール」と「知へのいざない」、人間としての生き方及び基本的存在を相互に認め享受するための「社会・環境・倫理」「人権論」、自己省察に基づく職業観の形成と将来のキャリア設計を主体的に学ぶ「キャリアデザイン」科目をおいています。さらに、世界的規模で進歩する技術革新に対応し、国際舞台で活躍できる能力の育成を図るための「技術英語」「特別英語」「キャリア英語」「中国語」や「ヨーロッパを知る」「アメリカを知る」「アジアを知る」、これらをより体験的に学ぶ「海外語学研修」など、グローバル時代を生き抜く基礎科目を充実させています。 また、正しい表現により自己の考え方を正確に相手に伝達するための「日本語表現」や「読書へのいざない」、人間と自然の関わりや工学技術者としての創造性に関わる感性を涵養する「歴史の中の科学・技術」、更には健康な心身を養うための「健康とスポーツの科学」「生涯スポーツ」など幅広く開講されています。また、国民としての遵守事項である法律に関連する科目として、「日本国憲法」「法と現代社会」があります。さらに、人間の生産活動や社会活動を牽引する技術者として、技術経済や技術経営の基礎力を養うため、「技術者のための経済学」を設置しています。 特記すべき科目に、社会と他者と関わりながら学び、人間力を高める「ボランティア実習」をはじめ、自由科目として「野外活動実習」と「インターンシップ」があります。前者は、本学の教育方針に則り、思いやる利他の心をもって社会奉仕体験することで、豊かな人間力や主体的に考え行動する生きる力を育む体験科目の一つです。後者は、専門性を活かしたフィールドワークであり、また職業に対する意識高揚と職業観を明確に認識し、社会人として活躍するための基本的事項を体験することができる就職活動に有効な科目です。 工学技術者に必要な資質と教養を得るためには、できるだけ多くの教養科目の受講が望まれます。しかし、各学科が開設する専門基礎科目や専門科目との関係から、卒業に要する教養教育科目の修得単位数は学科により若干の差異があります。 また、「物質と宇宙の物理」や「英語コミュニケーション」「中国語B」「野外活動実習」や「インターンシップ」などの体験型科目が自由科目として開講されています。これらは卒業に要する単位には関係ありませんが、グローバル化時代に活躍する技術者には必要不可欠な科目ですので多くの学生の履修が望まれます。 教養教育科目は1年次から4年次まで開講されています。カリキュラム・ツリーで示す学びの順次性に従って、専門基礎科目や専門科目とともに各自が有益となる履修計画を立てて修得してください。教養教育科目 全学共通大学院学則・諸規則課外教育活動学生生活修学HIT教育201657
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