Campus Guide 2017
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 環境土木工学科は、近年の大規模自然災害の増加に対する安全・安心な社会基盤施設の整備と、快適で豊かな市民生活を見据えた環境共生型社会の構築に必要な技術を併せ持つ土木技術者の育成を目的とする。環境の視点も備えた新たな土木工学の技術を展開するため、構造物の設計と施工、環境共生・再生及び都市空間の設計を専門分野とする、社会に奉仕できる技術者として、次の要件を備えた人材を育成する。Ⅰ 【知識・理解】(1)技術者に求められる幅広い教養知識や数学・物理学を基礎とする自然科学を修得し、環境土木工学に係る工学の基礎的知識を理解できる。(2)構造物の設計と施工、環境共生・再生及び都市空間の設計等、持続可能な社会を創出する知識を理解できる。Ⅱ 【思考・判断】(3)環境土木工学が社会や自然に及ぼす影響や効果及び技術者が社会に対して負っている責任を理解し、倫理観に基づいた思考・判断を行うことができる。(4)安全・安心・快適に暮らせる社会基盤整備に関する専門的技術の実践について、公共性や社会貢献の視点から、論理的かつ自律的に判断することができる。Ⅲ 【技能・表現】(5)社会基盤と社会システムに関する課題を抽出し、専門的な知識や技術を多角的に用いて社会の要求する解決策を主体的に提案することができる。(6)専門知識に基づいた論理的な思考による文章作成能力と効果的なプレゼンテーション能力を備え、自分の意見を他者に伝えることができる。Ⅳ 【関心・意欲・態度】(7)環境土木工学の社会に対する貢献や与える影響に関心を持ち続け、社会に奉仕する技術者として自己の持つ技術力を向上させことができる。(8)環境土木技術者として与えられた制約のもとで、多様な人々とコミュニケーションを保ち、協働して安全・安心・快適な社会を築く活動を行うことができる。ディプロマ・ポリシー 環境土木工学科では、広島工業大学及び工学部の教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)のもと、卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる人材を育成するために、環境土木工学科の教育科目を教養教育科目と専門教育科目に区分し、さらに、専門教育科目にあっては専門基礎、専門共通、都市空間の設計、環境再生・共生、構造物の設計と施工、教職教科の各分野に分類し、教育課程を体系的に編成する。また、授業科目を必修、選択及び自由科目に区分し、カリキュラム・ツリーに示す順次性をもって実施する。【教養教育科目】 幅広い教養を身に付けるため、教養教育科目を、豊かな人間力や主体的に考え行動する力を育成する「人間形成領域」、大学での基本学習スキルや将来のキャリア設計及び健康な心身の維持増進など自己成長力を育成する「自己実現領域」、社会の多様化を享受する教養力を育成する「文化・社会理解領域」、グローバル時代を生き抜く力を育成する「言語・コミュニケーション領域」に分け、各年次に開設する。【専門教育科目(専門基礎)】 工学を学ぶ上で必要な基礎学力を修得するため、「解析基礎」「線形代数」などの数学科目と「基礎物理学」「物理学実験」などの物理学科目を開設する。また、ものづくりにおける倫理観を養う「技術者倫理」を開設する。カリキュラム・ポリシー環境土木工学科大学院学則・諸規則課外教育活動学生生活修学HIT教育201685

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